COLUMN木都・島田市だからできる仕事と生活。本当の自然を味わえる現場、「落合製材所」で働いてみませんか?
島田市は明治から昭和にかけて、大井川の森林資源と水運を活かした木材産業が盛んになり、「木都」と呼ばれるようになりました。その島田市で、製材所を営む「落合製材所」さんに、現在募集中の職種「林業従事者」についてお話を伺いました。
Q1.落合製材所さんの事業内容を教えてください
※以下、落合製材所さんのコメントは緑色で記載してあります※
ーー主に大井川流域の杉や桧の生産と製材、建築用木材の販売を行っています。細かく分けると山林部、製材部、小売部の3つに分かれ事業を展開しています。山林部では植栽から切り出し、搬送まで。製材部では丸太から板に、小売部では材木や積み木など販売をしています。
具体的にはどのようなお仕事ですか?
ーー山林部は、年間を通して山の中に入り、植林・下草刈り・間伐・伐採などを行い、森を管理し、守る仕事です。製材部は山から届く木を、お客様が利用しやすいよう、角材や木板に加工します。小売部は、製材加工された角材や木材をはじめ、積み木や木工雑貨を販売しています。
Q2.落合製材所さんではどんな人を募集してますか?
ーー山林部で働く「林業従事者」を募集しております。仕事場は山の中になりますので、自然が好きな方を募集しています。仕事内容は、チェーンソーなどを使って木を倒し、重機で運搬しやすいように加工するため、自然の中でおもいっきり身体を使う仕事です。1チーム3名で、皆と連携し、とにかく安全に作業をすすめる意識を持つことも大事です。
働く場所はどのあたりの山ですか?
ーー大井川上流中心で、島田市、川根本町や掛川の山に入ります。
どんな山に入ってもらうのですか?
――一般的にイメージされる山と違い、舗装された道も施設もない全くの自然の山に入ってもらいます。もちろん休憩もお昼も山の中で持参したお弁当を食べます。それくらい1日中山に入っていても大丈夫な、自然が好きな人を募集しています。
未経験者でも大丈夫ですか?
ーー大丈夫です、国の制度の「緑の雇用」(2023年3月現在)で3年かけて講習があるので未経験でも歓迎です。重機の使い方、山についての勉強ができるので安心して就けると思います。もちろんこの制度がなくても、先輩について実践しながら学べるよう、しっかりサポートしていきます。
勉強しながら自分の腕を使って実践していくので、学ぶ意欲のある方を歓迎しています。
Q3.落合製材所さんの働く環境・職場の雰囲気は?
ーー雨の日以外は基本山に出勤し、山の現場は平均30歳後半くらいの9人で作業しています。3人チームで作業をするので、コミュニケーションが大事な現場です。木は1本1本同じものはないのでどう倒していくか、安全確認など話し合って進めていきます。優しい先輩がリーダーをするので、他のメンバーは素直で一生懸命働いてくれています。
Q4.落合製材所さんの今後の事業展開について考えていることはありますか?
――事業再構築補助金を得たので、大工さんなど職人さんをサポートできる施設を作り、大工チームを作ろうと思っています。
なぜ職人さん達をサポートできる施設を作ろうと思われましたか?
ーー今、大工さんをやる人が減ってきているんです。私たちが生産する木材を使うのは大工さん達なので、大工さんがいないと、成り立ちません。昔は、作業場をもち、弟子をとり、仕事を一から教え、技術を伝えていたのですが、最近ではトラックひとつで現場に行って帰るだけのひとり親方が増えてしまったため、次の世代を担う人材がいないんです。なので、大工さん達が抱える高齢化や、雇用問題を一緒に解決していきたいと思っています。
施設はどこにできるのですか?
ーー当社の敷地内に作る予定です。今は駐車場ですが、木材の製材場所の隣に建てて、大工さんのチームを作り、一貫した作業ができるようにしたいと思っています。そして家を建てたいという方や、家を建てたときの担当や大工さんがいなくなって修理やリフォームの相談をどこにしたらいいかわからないという方の相談窓口になれたらと思っています。
◆落合製材所さんで働く先輩社員へインタビュー◆
サラリーマンから林業従事者に転職し、神奈川県から6年前に移住した蓼沼さんにお話を伺いました。
※以下、蓼沼さんのコメントは緑色で記載してあります※
Q1.仕事の面白いところ、やりがいを教えて下さい。
ーー何よりも大好きな自然をみられること、知らなかった虫を知ることができ、面白いです。山は何も音がしなくて、川の近くでは川の流れる音しかしないんです。それが新鮮でした。それまで神奈川でスーツを着て会社に通う仕事をしている時にはなかったこの環境が気に入り、仕事が楽しみになりました。
実際の林業をやってみてどうですか?
――木の伐採をもっと上手くなりたい、先輩のような技術を身に着けたいと思うようになりました。自分が切る時の数cmの向きの差で、下の倒した先は2m以上の差になるんです。この細かい技術が難しいけれど、上手くできた時にやりがいを感じます。
Q2. 落合製材所さんで、働く決め手は何でしたか?
――映画を観て林業に興味を持って、34歳の時に林業のガイダンスに行きました。そこで落合製材所に出会い、その後一緒に働くことになる常務と色々お話しでき、現場を見学をさせてもらいました。一緒に働く人と現場を知ることができ、初めての林業でも安心して働くイメージができて、落合製材所で働こうと決めました。
それまでは神奈川で会社員をしていたのですが、転職を機に島田市へ移住しました。本当の山を見て、一緒に働く人達と話して、好きなことを仕事にしたいと確信したんです。
Q3. 今後落合製材所さんでやってみたいこと、こうなりたい!などありますか?
ーー林業の技術がもっと上手くなりたいのはもちろんのこと。職場に近いところで家を買い、仕事もプライベートも自然に囲まれていたいです。考え方を変えたつもりはないけれど、好きなことは頑張れるようになりました。転職前は仕事の後、飲みながら仕事の愚痴を吐いていることがありましたが、今はこの仕事が楽しく、こうしたい、こうなりたいと前向きに思えるようになりました。昼休憩のとき、山の中で飲むコーヒーがおいしいと思えるこの環境を大事にしたいです。
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落合製材所さんより応募者へのメッセージ
ーーぜひ一度現場を見に来てください。来て見ないと本当の山は分からないと思うので、肌で合う合わないを感じてみてください。
自然を楽しめて、学ぶのが好きな人にぜひ会いたいです。